主要地方道三原竹原線・三原市小泉町


 平成13年11月12日、三原市と竹原市の市境を挟んだ、三原市小泉町〜竹原市小梨町の区間が新しく供用開始となった。この区間の開通により、三原市と竹原市を最短距離で結ぶ県道が、ついに全線走行可能となった。


 平成13年の開通区間のうち、三原市と竹原市の市境に位置する小吹山トンネル。延長は145m。



 トンネル坑口の壁面には、それぞれの市にちなんだレリーフとして、三原市はやっさ踊り、竹原市はかぐや姫のレリーフが取り付けられている。




 竹原市側で整備が続けられていたバイパスについては、先に開通していた小吹北大橋に続いて、平成18年 3月の田ノ浦大橋の開通により完成している。また、県道の終点は、旧竹原警察署の敷地を挟んで北側となる、新港橋東詰の交差点に付け替えられている。


 以下の写真は、平成12年4月のもの。まずは三原市側。


 平成10年に架け替えられた定屋(じょうおく)大橋北詰の交差点を起点とする県道三原竹原線は、天井川に沿って西へと進んでいく。三原市小泉町甲原で、県道東広島本郷忠海線と交差するが、交差点に建つ案内標識には、その先に続く道が県道である旨の表示はなされていない。



 交差点を過ぎた先では、道路改良工事があちこちで行われている。工事が完成した区間は快走路となっているが、未改良区間は道幅の狭い道で、工事中の箇所は舗装の無いところもある。


 改良工事が進められている道路を進んでいくと、「全面通行止」の看板とともに車道は柵で塞がれているので、柵の手前にに車を停める。ここからは、歩道を歩いてさらに先へと進んでいく。




 切り通しの先に、ガードレールの途切れた間から道路左側の法面に小道があり、ここを下りていく。ちなみに、工事途中の道路は山にぶち当たったところで途切れており、その先へは進めない。(左の写真)



 廃田の中に続くあぜ道のような道を、草をかき分けながら歩いて進む。


 5分ばかり歩いたところで、車も通行可能な道へと出る。ここを右手へ続く道が県道三原竹原線。この区間が通行不能区間であることを示す標識が、こちらに背を向けて建っている。

 続いて、竹原市側。こちらも、平成12年4月のようす。



 国道185号線から県道三原竹原線が分岐するのは、竹原警察署前の交差点で、そこを左折して山手の方へ入っていく。しかし、案内標識には、県道南方竹原線の路線番号(369)が記されている。



 竹原小学校の前を過ぎるとほんの少しだけ改良済の道路となっており、改良の終点で道が枝分かれするところに幅員制限の予告標識があるので、そこを右に入る狭い道が三原竹原線となんとか分かる状態。



 県道南方竹原線の分岐を過ぎ、小さな川沿いに建ち並ぶ住宅の中を抜け、坂道を登っていく。



 坂を登りきったところでは、左手でバイパスの工事が進められている。そこから下り坂となっており、幅員制限の予告標識のところを左折して、短い橋を渡る。



 短い橋を渡った先は緩やかな上り坂となっており、バイパス工事で架けられた橋の下をくぐる。橋の下をくぐった先は誰が植えたのか、道沿いに桜並木が続いている。



 さらに坂を上がっていくと、右手へと曲がる道が取付けられていて、そこに入ると改良済みの道路に出る。左折してその道路を進むと、下り坂の途中から先は工事中で封鎖されているので、そこを右の脇道へと入る。



 道路改良工事で積まれたブロックの横を通り、トラロープで仕切られた工事現場の横を通っていく。工事中の道路は山裾で止まっているが、その先の山の斜面では足場を組んで何やら作業中。




 川に沿った狭い道を進むと、ため池の先で「これより先通行不能」の標識が現れる。その先へは車では入れないので、車での県道の走破はここまでで終わり。ちなみに、右手に下るダートの道はまだ先へと続いているもよう。


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