一般県道中筒賀下線・加計〜筒賀


 :県道中筒賀下線は、通行不能区間の道路改良工事が行われた後、落石対策の工事を行うために封鎖されたままであったが、平成20年度でその工事も完了したことから、供用開始となった。
 県道の路肩にあったこの先通行不能の予告標識は撤去され、姿を消している。



 もとは1車線幅の未舗装の道路が続いていた区間は、普通車同士であれば十分離合可能な道幅に拡幅され、アスファルトで舗装されている。また、落石防護のためのコンクリート擁壁や柵も山際のところどころに設置されている。



 擁壁が途切れていた箇所は、その先に新しくテールアルメ擁壁が作られている。中国道の高架橋下付近は、太田川を渡ってきた旧可部線の線路跡を取り込んで道路が作られており、筒賀側からの道路と接続している。


 以下の写真は、平成14年4月のものです。



 県道中筒賀下線は安芸太田町加計で、大田川の右岸へと渡ってきた国道191号線加計バイパスと重複する。加計バイパスは辻の河原大橋で太田川の左岸へと渡っていくが、中筒賀下線はそのまま太田川の右岸を進んでいく。そこに、この先が通行不能である旨の予告標識が建っている。



 道路右手の山から沢が出ているところで舗装が途切れるものの、まだその先も太田川の右岸に道路が続いているのが見える。



 車が通ったわだちのある、未舗装の道路がしばらく続いたあと、護岸のブロック積の下へ下りる道が分かれる。



 そのまままっすぐ進むと、山側には落石防止の擁壁が設置されているものの、路面は雑草で覆われてしまい、荒れ放題の状態となっている。さらにその先で、ここまで歩いてきた道路がぷっつりと途切れてしまう。


 その先へと進むには擁壁の下へ下りなければならない。擁壁の端部には、増し打ちが出来るように鉄筋が出ているが、見たところ、工事を止めてからしばらく時間が経っている感じ。擁壁の下には、人が歩けるだけの幅の小道が続いているので、そこを歩いていく。



 小道を歩いていくと、再びガードレールのある未舗装の道となる。左手からJR可部線が太田川を鉄橋で渡り、道路の左横に並行し、はるか上方にある中国道の高架橋の下をくぐる。そこから再び舗装路となり、その先で山の上へと上がる道と合流する。



 しかし、合流した先の道路には、可部線の線路を渡る踏切がないため、線路から先へ進めない状態で途切れてしまっている。


 可部線の線路を歩いて横切ると、1車線幅ながらもようやく車も通行可能な道路となる。左の写真は筒賀側の末端から、今まで歩いて来た方向を振り返ったところ。県道横の線路を加計行きのディーゼルカーが走って行った。(なお、可部線・可部〜三段峡は、平成15年11月30日で廃止となり、この光景も過去のものとなった。)


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